那珂湊に来たからといって、毎回お魚というわけにもいかない。そんなことを思いながら、おさかな市場周辺をぶらぶら歩いていると、どこからかソースの焦げた香りが漂ってくることがある。鉄板の上で何かが炒められている、あの独特の匂い。空腹のときに嗅ぐと、それだけで足が止まってしまう。
ひたちなか市・湊本町エリアにあるテイクアウトスタンド「カルカモ」は、那珂湊おさかな市場から歩いて5分ほどの場所にある小さなお店。海鮮丼やお刺身が並ぶ市場の賑わいから少し離れた場所に、焼きそばやたこ焼き、クレープにたい焼きといったメニューをそろえたスタンドが静かに構えている。「今日はちょっと違うものが食べたい」というときに、ふと頭に浮かぶような存在感がある。
焼きそばをランチに選ぶのは、実はとても合理的な話
外で食べるランチに「焼きそば」を選ぶ人は、意外と少ないかもしれない。どうしても海鮮や定食と比べると地味に見えてしまうし、「それなら家でもできるのでは」と思われることもある。
でも、外で食べる焼きそばには、家では出せないものがある。強い火力でしっかり炒めた麺の香ばしさ、ソースが鉄板に焦げ付く寸前のあの風味、熱々のまま手渡されるテイクアウトの一皿。同じ食材を使っても、火加減と鉄板が違うだけで別物になる。
それに、テイクアウトの焼きそばは食べるシーンを選ばない。海沿いをぶらぶらしながら、車に戻る途中に、買い物の合間に。500円前後という価格帯も、「とりあえず何か食べたい」というニーズにちょうど合っている。ランチに焼きそばを選ぶのは、むしろ賢い選択と言えるかもしれない。
カルカモの焼きそばメニューをのぞいてみる
カルカモの焼きそばは、シンプルながらしっかり個性がある。
美明豚焼きそば(500円)
美明豚は、茨城県産のブランド豚。脂の甘みが強く、加熱すると旨みが出やすいのが特徴で、焼きそばの具材としても相性がいい。特別に手の込んだトッピングがあるわけではないけれど、素材の質が全体の味を底上げしている。シンプルだからこそ、豚肉の存在感が引き立つ一品。
イカ焼きそば(500円)
海に近いエリアならではの選択肢がこちら。イカの旨みとソースが絡み合う、少しだけ磯を感じる一皿。那珂湊という場所で食べることを考えると、これを選ばない手はない気がする。同じ500円でも、美明豚とはまったく違う方向性の満足感がある。
からしマヨがけ美明豚焼きそば(700円)
「ちょっと欲張りたい」という日に向いているのが、このメニュー。美明豚焼きそばをベースに、からしマヨがかかっている。からしのピリッとした刺激とマヨネーズのコクが合わさると、焼きそばの輪郭がくっきりする。200円のプラスで得られる変化は、かなり大きい。
焼きそばだけじゃない、カルカモのほかのメニュー
焼きそばを目当てに来たとしても、せっかくだから他のメニューも気になってしまうのがカルカモの面白いところ。
たこ焼きはソースマヨ(500円)とからしマヨ(600円)の2種類。からしマヨ好きは焼きそばと統一してからしマヨで攻める、という選び方もあり。
お好み焼きは豚玉・イカ玉・ツナマヨの3種が各500円、明太もちチーズが700円。明太もちチーズは名前を見ただけで食欲が刺激される組み合わせで、焼きそばと悩む人も多そうだ。
ひと休みしたいときはクレープやアイスクリームという手もある。たい焼き(小倉・カスタード・白あん各180円)は、ひとつ手に持って歩くだけで気分が上がる。ふぐもなかアイス(500円)は、ひたちなか・大洗エリアらしいユニークな一品で、話のネタにもなる。
子連れやドライブ途中にも立ち寄りやすい理由
テイクアウト専門というスタイルは、時と場合によってはとても便利に働く。
席を探さなくていい、回転を気にしなくていい、子どもが少し騒いでも大丈夫。混み合うシーズンの那珂湊では、座れる店を探して歩き回ることも少なくないが、テイクアウトならその心配がない。受け取ってすぐに、自分のペースで食べられる。
ドライブの途中で「何か食べよう」となったときにも動きやすい。駐車場や支払い方法については事前にインスタグラムや問い合わせで確認しておくと安心だが、気軽に立ち寄れる雰囲気のスタンドなので、那珂湊に来るたびに少し足を延ばしてみる価値はある。
子どもには甘いものを、大人には焼きそばを、という家族での使い方もできるのが、メニューの幅広さのおかげ。一つのスタンドで家族全員の「食べたいもの」がそれぞれ解決できるのは、意外とありがたい。
那珂湊散策のルートに組み込んでみる
おさかな市場からの徒歩5分という距離は、散策コースの中でちょうどいいアクセントになる。市場でお土産を選んでから、少し歩いてカルカモで焼きそばをテイクアウトして、どこかに腰を落ち着けて食べる——そういう流れが自然にできる。
那珂湊はコンパクトなエリアに見どころが集まっているので、食べ歩きを挟みながら動くと、歩き疲れる前に休憩できる。重いものを食べすぎると動きが鈍くなるという観点でも、500〜700円のテイクアウト焼きそばはちょうどいいボリューム感かもしれない。
住所は茨城県ひたちなか市湊本町27-3。地図アプリで「カルカモ」と検索すると出てくるはずだが、初めての場合は事前に場所を確認しておくとスムーズ。
まとめ
ひたちなか市・那珂湊エリアで焼きそばを食べるなら、テイクアウトスタンド「カルカモ」は一度立ち寄ってほしい場所。美明豚やイカを使った焼きそばは、どれも500〜700円という価格で手に入るけれど、素材や組み合わせに対するこだわりがちゃんと感じられる。
海鮮続きで少し気分を変えたいとき、子連れでさっと食べたいとき、ドライブのついでに何か食べたいとき——そういう場面に、焼きそばは案外よくはまる。
営業日やメニューの最新情報は、インスタグラム(@karukamo.2384)でご確認ください。
カルカモのメニュー・情報